LANの速度が遅い!? (Media TypeのAuto/マニュアルの設定)
せっかく100Mの速いLANを使っているつもりなのに、
思ったようにスピードが出ていなかったり、
正しく通信ができなくて、エラーが出たり、通信途中で止まったり、
そんなことは起こっていませんか?
(ご注意)
このページをご利用になった結果の影響については、
一切責任を負いませんので、あらかじめご了承願います。
- パソコンのLANカードやハブを設置し、LANを敷設します
物理的にケーブルを接続するときは、特に気をつける必要はありません。
まさか、LANケーブルを逆に差し込んでしまう
なんてこともないでしょうから(笑)。
- PC側の設定を行います
ネットワークケーブルを接続したLANカードについて、
Windowsの場合ですとアダプタのプロパティを開きます。
Advancedなる設定項目の中で、Media Typeを設定できると思います。
ここで、速度をAuto、または、各固定速度の設定ができます。
100MのLANの場合は、Autoまたは100MB全二重(Full Duplex)に
設定するとよいでしょう。
- ハブ側の設定を行います
同様に、ディップスイッチなどで、
PC側と同じように速度を設定します。
ただし、機種によっては設定項目がなく、
Auto固定のものも多いと思います。
もちろんですが、この場合はAutoで運用します。
- (余談)ケーブルについて
余談になりますが、ここでは、PC-ハブ、で記載しました。でも、
PC-PC、ハブ-ハブの接続でも、
お互いに速度の設定をしなければならないことは同じです。
ただし、PC-ハブの場合はストレートケーブルを、
PC-PCまたはハブ-ハブの場合はリバース(クロス)ケーブルを使用するのがふつうです。
- まとめ
いきなりのまとめですが、ここで
注意をしなければならないのは、PC側をAutoにした場合は
ハブもAutoに、PC側を100MB全二重(Full Duplex)などの固定速度にした場合は
ハブ側も同一の固定速度に設定しないといけないということです。
多くのホームページには、通信速度をAutoに設定した場合は、
相性の問題があったり、通信のたびに速度を設定しなおしにいくなど
不都合が多いので、できる限り固定速度にするべきだと書かれています。
でも、実際に小規模ながらもLANを構築した経験では、
Autoにしたところの障害は経験していません。
一方、接続する片方をAutoにしておいて、もう片側を固定速度にすると、
多くの場合正しく通信ができませんでした。Autoにする場合は、
お互いにAutoでなければならないようです。
- (付録)ハブの設定
最近のハブは、リバース(クロス)とストレートの設定を
自動で切り替えてくれるものが多くなりました。
が、速度の設定をAutoにせずに固定速度にした場合、
ストレート接続固定になってしまう機種(メルコ製)がありましたので
設定には注意は必要です。
お互いの設定をAutoにすることで、
リバースケーブルを準備することなくハブ同士の接続が可能です。
shacho@critical.ne.jp
Last modified: Thu Sep 04 01:40:00 JST 2003