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LANの速度が遅い!? (Media TypeのAuto/マニュアルの設定)

せっかく100Mの速いLANを使っているつもりなのに、 思ったようにスピードが出ていなかったり、 正しく通信ができなくて、エラーが出たり、通信途中で止まったり、 そんなことは起こっていませんか?

(ご注意) このページをご利用になった結果の影響については、 一切責任を負いませんので、あらかじめご了承願います。

  1. パソコンのLANカードやハブを設置し、LANを敷設します
    物理的にケーブルを接続するときは、特に気をつける必要はありません。 まさか、LANケーブルを逆に差し込んでしまう なんてこともないでしょうから(笑)。

  2. PC側の設定を行います
    ネットワークケーブルを接続したLANカードについて、 Windowsの場合ですとアダプタのプロパティを開きます。 Advancedなる設定項目の中で、Media Typeを設定できると思います。 ここで、速度をAuto、または、各固定速度の設定ができます。 100MのLANの場合は、Autoまたは100MB全二重(Full Duplex)に 設定するとよいでしょう。

  3. ハブ側の設定を行います
    同様に、ディップスイッチなどで、 PC側と同じように速度を設定します。 ただし、機種によっては設定項目がなく、 Auto固定のものも多いと思います。 もちろんですが、この場合はAutoで運用します。

  4. (余談)ケーブルについて
    余談になりますが、ここでは、PC-ハブ、で記載しました。でも、 PC-PC、ハブ-ハブの接続でも、 お互いに速度の設定をしなければならないことは同じです。 ただし、PC-ハブの場合はストレートケーブルを、 PC-PCまたはハブ-ハブの場合はリバース(クロス)ケーブルを使用するのがふつうです。

  5. まとめ
    いきなりのまとめですが、ここで 注意をしなければならないのは、PC側をAutoにした場合は ハブもAutoに、PC側を100MB全二重(Full Duplex)などの固定速度にした場合は ハブ側も同一の固定速度に設定しないといけないということです。 多くのホームページには、通信速度をAutoに設定した場合は、 相性の問題があったり、通信のたびに速度を設定しなおしにいくなど 不都合が多いので、できる限り固定速度にするべきだと書かれています。 でも、実際に小規模ながらもLANを構築した経験では、 Autoにしたところの障害は経験していません。 一方、接続する片方をAutoにしておいて、もう片側を固定速度にすると、 多くの場合正しく通信ができませんでした。Autoにする場合は、 お互いにAutoでなければならないようです。

  6. (付録)ハブの設定
    最近のハブは、リバース(クロス)とストレートの設定を 自動で切り替えてくれるものが多くなりました。 が、速度の設定をAutoにせずに固定速度にした場合、 ストレート接続固定になってしまう機種(メルコ製)がありましたので 設定には注意は必要です。 お互いの設定をAutoにすることで、 リバースケーブルを準備することなくハブ同士の接続が可能です。


shacho@critical.ne.jp
Last modified: Thu Sep 04 01:40:00 JST 2003